2020年の為替予想

明けましておめでとうございます。
若干遅れましたが、昨年度の反省と今年の予想をしたいと思います。
昨年度のUSD/JPYのレンジは、104.30-112.40でした。昨年も10円以下の変動幅で最低ボラティリティを更新しており、ドル円を持ってスワップを稼ぐのが効果的だった一年と言えるでしょう。
私の予想はというと昨年度の予想は以下の通りでした。

 

次に2019年の予想をしたいと思います。上でも述べたようによくもみ合った後のトレードは大抵良いトレードです。昨年、今年と値動きが大分収斂しているため、動きだしたら値動きは大きくなる可能性が高いと考えます。というわけで来年度は、100円割れがあるかもしれません。ただ、すぐにリセッションになるわけではないと思うのでボラティリティが大きい展開になると予想します。つまり95-113のレンジで大きく振れるのではないかと考えています。

 三角持ち合いを下方にブレイクしてボラティリティが大きくなると予想をしていましたが、結果としてはマイナススワップに悩まさせる日々で散々でした。次に、チャートから現状を確認します。

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Monthly USD/JPY 2020/01/05


移動平均線は12、25、50maです。月足の25maの上下に従って売買するのがUSD/JPYでは歴史的にパフォーマンスが上がることが知られていますが、最近は動きが少なくなってきて値幅が取れない状態です。しかし、現状では月足25 maをしっかり割り込んでいます。また2019年半ばに三角持ち合いをブレイクしたトレンドラインの下でローソク足は推移しており、いつ円高になってもおかしくない状況が続いているといえます。

現状の確認をしたので、次に2020年度の為替の動きの予想です。FRBが利下げしたことで一瞬バブルになっているようですが、為替の動きは限定的で思ったほどドル高にはなっていません。月足25 maを越えて、さらに三角持ち合い上部のトレンドラインを越えるためには大きな力(米国の景気が過熱してさらなる継続的な利上げ予想が出てくる)が必要と考えます。現状、米国経済は雇用や消費は順調なもののインフレ率は上がっていないため、継続的な利上げサイクルにはならないと考えています。
 むしろチャートが示唆しているように、円高リスクが大きいと考えています。すでに三年に渡ってドル円スワップを取る相場が続いています。全体的にUSD/JPY Lのポジションが大きく溜まっているというのが私の予想です。そして、それらのロングポジションがいつ解消されるかが焦点と考えています。そのきっかけになるのは米国経済行方です。昨年度は、製造業のPMIが悪化していたものの、非製造業が好調で米国経済は持ちこたえたようです。一方で、何かのきっかけで非製造業に悪化の兆しが見られれば大きくリセッションに傾く可能性が高いとも言えます。というわけで、本年度もレンジブレイクによる95-113程度で動くのではないかと考えています。とりあえず、2年越しのドル円の売りポジションがあるのでつつがなく解消できることを祈っています(笑)