2020年の為替予想

明けましておめでとうございます。
若干遅れましたが、昨年度の反省と今年の予想をしたいと思います。
昨年度のUSD/JPYのレンジは、104.30-112.40でした。昨年も10円以下の変動幅で最低ボラティリティを更新しており、ドル円を持ってスワップを稼ぐのが効果的だった一年と言えるでしょう。
私の予想はというと昨年度の予想は以下の通りでした。

 

次に2019年の予想をしたいと思います。上でも述べたようによくもみ合った後のトレードは大抵良いトレードです。昨年、今年と値動きが大分収斂しているため、動きだしたら値動きは大きくなる可能性が高いと考えます。というわけで来年度は、100円割れがあるかもしれません。ただ、すぐにリセッションになるわけではないと思うのでボラティリティが大きい展開になると予想します。つまり95-113のレンジで大きく振れるのではないかと考えています。

 三角持ち合いを下方にブレイクしてボラティリティが大きくなると予想をしていましたが、結果としてはマイナススワップに悩まさせる日々で散々でした。次に、チャートから現状を確認します。

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Monthly USD/JPY 2020/01/05


移動平均線は12、25、50maです。月足の25maの上下に従って売買するのがUSD/JPYでは歴史的にパフォーマンスが上がることが知られていますが、最近は動きが少なくなってきて値幅が取れない状態です。しかし、現状では月足25 maをしっかり割り込んでいます。また2019年半ばに三角持ち合いをブレイクしたトレンドラインの下でローソク足は推移しており、いつ円高になってもおかしくない状況が続いているといえます。

現状の確認をしたので、次に2020年度の為替の動きの予想です。FRBが利下げしたことで一瞬バブルになっているようですが、為替の動きは限定的で思ったほどドル高にはなっていません。月足25 maを越えて、さらに三角持ち合い上部のトレンドラインを越えるためには大きな力(米国の景気が過熱してさらなる継続的な利上げ予想が出てくる)が必要と考えます。現状、米国経済は雇用や消費は順調なもののインフレ率は上がっていないため、継続的な利上げサイクルにはならないと考えています。
 むしろチャートが示唆しているように、円高リスクが大きいと考えています。すでに三年に渡ってドル円スワップを取る相場が続いています。全体的にUSD/JPY Lのポジションが大きく溜まっているというのが私の予想です。そして、それらのロングポジションがいつ解消されるかが焦点と考えています。そのきっかけになるのは米国経済行方です。昨年度は、製造業のPMIが悪化していたものの、非製造業が好調で米国経済は持ちこたえたようです。一方で、何かのきっかけで非製造業に悪化の兆しが見られれば大きくリセッションに傾く可能性が高いとも言えます。というわけで、本年度もレンジブレイクによる95-113程度で動くのではないかと考えています。とりあえず、2年越しのドル円の売りポジションがあるのでつつがなく解消できることを祈っています(笑)

2019年に読んだ本

昨年度読んだ本は15冊でした。一か月に一冊ペースですね。もっと時間が取れれば良いのですが、来年は少し時間ができそうなのでいろいろと読んでいきたいですね。

 

2019年の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4035
ナイス数:67

ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ11.5 (MF文庫J)感想
綾小路の一年生の総決算と春休みについて書かれている。番外編の位置付けではあるが、登場人物が増えすぎたため、それぞれのクラスの重要人物へ言及することでかなり重厚な作りになっている。堀北学は去り際までスマートで、ここでメインストーリーからいなくなるのは非常に寂しい。本作品の人気が出れば堀北学を主に置いた作品が出るのではないかと感じたほどである。そして、何より喜ばしいのは、軽井沢さんがメインヒロインとなり話が展開することが決定したことであろう。本巻でもかなりの伏線が張られており、今後の展開に期待したい。
読了日:09月25日 著者:衣笠彰梧
経済学者たちの日米開戦:秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く (新潮選書)経済学者たちの日米開戦:秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く (新潮選書)感想
秋丸機関が果たした役割と当時の経済的な知見から見た日米開戦の原因について記した本である。本書では、日米英の戦力差を明らかにした秋丸機関の報告書は、極秘情報ではなく一般人にとって周知の事実であったと述べている。誰もが戦力差があって勝つ見込みが少ないとわかっていながら戦争に突き進んだ理由については、プロスペクト理論と社会行動学で説明している。個人的な感想としては、日本型組織の問題としてリーダーシップを持った人が育たたない(トップになれない)のが問題であると今更ながら再確認させられた。
読了日:09月02日 著者:牧野 邦昭
沈没船が教える世界史 (メディアファクトリー新書)沈没船が教える世界史 (メディアファクトリー新書)感想
沈没船をメインにした水中考古学について、その楽しさや面白さが平易に述べられている。本書では、世界史を絡めて沈没船やその学術的意義について説明されており、読み物としても面白かった。水中考古学のメリットは、陸上と違って保存状態が良く当時の状態が凍結保存されたとの表現は的を射た表現である。何より本書の解説を読んで、私個人としても浪漫を感じて、今度の休みにポートロイヤルに行ってみたいと思ったほどである。とりあえず、大きな博物館の展示会があれば是非いったみたいと思う。
読了日:07月07日 著者:ランドール・ササキ
ようこそ実力至上主義の教室へ11 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ11 (MF文庫J)感想
11巻は、一年生最後の特別試験の話であった。前巻で予告されていたようにCクラスとAクラスの直接対決が実現して、坂柳と綾小路の対決が行われた。今回は、綾小路があまり手を下さかったため見どころがあまりない。強いてあげれば、坂柳とのチェス対決だが、盤面を出さずに表現するのは少々苦しさを感じた。特別試験の行方は、新人理事長の横槍でCクラスが敗北することになり、今後、生徒間の競争よりも父親との対決が先鋭化することを予感される内容であった。問題があるとすれば一押しの軽井沢さんの出番がさらに減りそうなことである。
読了日:06月25日 著者:衣笠彰梧
満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦 (角川新書)満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦 (角川新書)感想
年に何冊か掴まされる駄本の1つ。どこまでが事実に基づいた考察で、これまでの研究で明確なった事実であるかがまったく示されてなかった。また、どこからが根拠のない個人的な考えなのか切り分けがなされていなかった。これらを考慮すると、個人的には信頼性の乏しい内容と判断した。題名とはかけ離れた現代日本の「立場主義」について書かれており、満州に関連する記述は少ない。正直な話、自分の思想を書き散らかした独善的な内容である。もし見分を深めたいなら他の本が良いだろう。
読了日:06月23日 著者:安冨 歩
中国「強国復権」の条件:「一帯一路」の大望とリスク中国「強国復権」の条件:「一帯一路」の大望とリスク感想
中国出身の著者が現在の中国の状況と今後について分析を行った書籍である。著者が中国出身ということもあり、日本人が書いた中国脅威論や中国衰退論とは一線を画している。著者が述べる強国とは、自由で成熟した文化的に他国から尊敬される国である。今後のリスクは、習近平が再び毛沢東時代の強権国家を目指すことと述べている。一方で、富の再分配や三権分立などが確立され安全に暮らすことができる国になれば、中国は強国として復権すると予測している。その他、中国の実情をフラットな視線で知ることができる良書と言えるだろう。
読了日:06月16日 著者:柯 隆
徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと感想
ちきりんさんが自分のマンションをリノベした際の全記録である。この本の最も重要な点は、著者がリノベーションを行う側であるということである。個人的にリノベーションについて調べるために様々な本を読んだが、書き手が施工側の人間の話なので、その分割り引いて読む必要がある(特に不動産関係は、顧客が経験を積むのが難しいため、施工側に有利な記述が多々あり注意が必要である)。業者の選び方から、リノベに使う金額の決め方など、様々な面で参考になるので利用者側の声を知りたい人は是非読んでほしい。
読了日:06月16日 著者:ちきりん
“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術感想
ピーターリンチの株で勝つの内容を著者の経験を参考にしてアレンジして書いた書籍である。私も機関投資家個人投資家が勝つには成長株投資が重要と考ており、非常に参考になった。時価総額が小さく流動性が低い株は、成長してくると機突然見直しが入るので個人投資家ならではの戦いができる。本書では、四半期ごとにPLを書きだすなど、自分が行っていないヒントがたくさんあったので、早速、試してみたい。また、四季報読破から遠ざかっていたが、リセッションが近そうなので本書を読み返しながら再度四季報を読破して成長株を発掘したい。
読了日:06月12日 著者:奥山月仁
中古マンション本当にかしこい買い方・選び方中古マンション本当にかしこい買い方・選び方感想
中古マンションの購入について気になるところがおおよそカバーされている。一戸建てとマンションの比較などもわかりやすく説明されている。一方で住宅ローンと住宅ローン控除については若干ミスリードしている部分もあるので、不動産関係者ではない著者の本を読んだほうが良いかもしれない。また、リフォームやリノベーションに関しては表面的な説明しかないので詳しく知りたい人は、こちらも他の本に当たったほうが良いと思われる。
読了日:03月12日 著者:針山 昌幸
必ず知っておきたい 「中古住宅+リノベーション」を賢くお得に買う方法 (DOBOOKS)必ず知っておきたい 「中古住宅+リノベーション」を賢くお得に買う方法 (DOBOOKS)感想
中古住宅およびリノベーションについて書かれた本である。最近流行のリノベーションについて幅広く知ることができてよかった。特に中古住宅を先に購入すると失敗しやすいといった情報はありがたい。また、ワンストップ購入などの知識も一通り学ぶことができ、質問シートやリノベーションにかかる項目毎の金額などは相場感を養う上で非常に助かった。一方で、不動産を買った方が良いというミスリードはいただけない。あくまで不動産関係者なので仕方ないがその部分はあまり妄信しないほうがよいだろう。
読了日:03月11日 著者:美馬 功之介
自動車保険の落とし穴 (朝日新書)自動車保険の落とし穴 (朝日新書)感想
自動車保険の現状について幅広く取り上げられた書籍である。自動車保険の基礎的な知識から始まり保険会社の払い渋りの実例などが幅広く書かれている。また、元示談交渉人の体験談も収載されており、世間一般人が性善説をもとに保健会社と交渉するとやり込まれてしまうことが明快に示されている。特に、過酷事故ほど死人に口なしとばかりに払い渋りが起こりやすいとこの本では述べており、ドライブレコーダーの必要性についても言及されていた。結論としては、自分の身は自分で守る、いざというときは弁護士に頼む必要があると感じた。
読了日:03月01日 著者:柳原 三佳
ようこそ実力至上主義の教室へ10 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ10 (MF文庫J)感想
10巻では、陶片追放的な要素を持つ追加の特別試験について書かれている。各クラスで誰が退学するかが注目すべきところであるが、Dクラスの龍園の行方がもっとも見どころであった。他には特筆すべきところがない内容であったが、綾小路の父の息のかかった理事長代理が登場したことで、2年生編の新たな伏線が張られたので今後の展開に期待したい。次回の一年生最後の特別試験は、坂柳率いるAクラスとの直接対決ということで非常に楽しみである。一方で、今回も一押しの軽井沢さんの出番が少なかったので次回は活躍してほしいところである。
読了日:02月28日 著者:衣笠彰梧
日経新聞マジ読み投資術日経新聞マジ読み投資術感想
渡辺清二氏による日経新聞の活用法について述べられている。著者は、新聞の内容を鵜呑みにするのではなく記事を多面的に捉えて、今後起こるシナリオの行方を想像することが重要であることを説いている。これは渡辺氏の著書である会社四季報のトリセツでも繰り返し述べられていることであり、株式投資において極めて重要なことであると推察される。実際、1つのシナリオに執着しすぎると損切が遅れたり、利益確定が遅れたりすることが多々あるので、常に対極にある意見を意識しながら投資を行いたいと思う。
読了日:02月03日 著者:渡部 清二
資産を10倍にする! 株の達人が教える『会社四季報』のトリセツ資産を10倍にする! 株の達人が教える『会社四季報』のトリセツ感想
4人の株の達人による四季報の読み方について書かれた本である。渡辺清二氏、エミン・ユルマズ氏および藤野英人氏は、中小型株のグロース投資、加圭一氏は大型の優良株の投資について述べている。それぞれの手掛け方については相違があったものの共通していたのは、シナリオを考えることが重要ということであった。そして、そのシナリオに沿って成長が続くかを見極めることが重要と述べている。また、ユミン氏の短期売買は芸術で真似できない、一方、長期投資は技術で誰もが身に着けることができるというのは至言であろう。
読了日:01月30日 著者:渡部 清二,エミン・ユルマズ,藤野 英人,加谷 珪一
コーチングの基本コーチングの基本感想
コーチングの基本から、実践例までが書かれた書籍である。本書を読むことでコーチングの概要がわかるのでありがたかった。職業柄、いろいろな人に指導することが多いのだが、各人のモチベーションやバックグラウンドの知識が異なっており、万人に合う指導方法について悩んでいたので非常に勉強になった。自分の成功した型に誘導していたところがあるので、コーチングを行うことで押し付けではない各個人に適した目的と目標を設定するだけで大分違うと思った。一読だけではわからないことも多いため、実践しながら何度も読み直したい。
読了日:01月05日 著者:コーチ・エィ

読書メーター

2018年に読んだ本

2018年に読んだ本の数は28冊でした。一か月に三冊くらいは読みたいと思っていたのでちょっと足りないですね。来年は一週間に一冊ぐらいを目指してがんばりたいですね。

 

2018年の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:9094
ナイス数:159

ようこそ実力至上主義の教室へ9 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ9 (MF文庫J)感想
一年最後の特別試験の前哨戦について書かれている。主にAクラスの坂柳とBクラスの一之瀬の小競り合いであった。結果は、坂柳さんの独り相撲であったわけだが、これで次回は坂柳と綾小路の直接対決が確定したので非常に楽しみである。また、軽井沢さん好きとしては惚気も見られたので非常に満足度は高かった。一方、南雲先輩、櫛田の退学、一之瀬攻略ルートさらには父親の介入などかなりフラグを立てているので無事に回収できるか不安である。是非、上手く回収してアニメも2期をお願いしたい。
読了日:10月25日 著者:衣笠彰梧


ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜けピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け感想
成長株投資で名声を博したピーターリンチの株式投資に関する著書である。著者の成長株発掘法は、現在でも通じる極めて示唆に富んだ内容であり非常に役に立った。ただし、売上高増加率の半分以下のPERが割安というのは、現状では探すのが難しい。米国市場の話であるのでそのあたりは割り引いて考える必要はあると思われる。他にも様々な株の選び方について述べられているが、大口が手の出せない小型株を発掘してテンバガーを目指すことが個人投資家の生きる道と再確認することができた。一度では把握してきれないので何度も読み返したいと思う。
読了日:10月24日 著者:ピーター リンチ,ジョン ロスチャイルド


会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方感想
テンバガーを探すノウハウに書かれた書籍である。売上高が4年で2倍が目安など、グロース株投資の基本的な考え方がわかってよかった。ウィリアムオニールのCAN SLIM投資より圧倒的に理解できた(言っている内容は一緒だと思う)。テンバガーは魅力的だが、流動性の問題でそこまで突っ込めないのが痛いところである。ただ、NISAを有効活用するにはグロース株が適役なので、NISAの枠程度は投資してみたい。元ネタのピーターリンチの「株で勝つ」が本棚で眠っているので、時間があるときに読んでみたい。
読了日:08月28日 著者:渡部 清二


日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)感想
山本七平による虜人日記の解説本である。虜人日記は、戦前日本と現代日本社会の問題が驚くほど似ていることを明らかにしているが、当時を経験した著者が解説してくれるのは非常にありがたい。問題解決に対して、思考停止して物量を増やし失敗を繰り返す(バシー海峡)。虚数も発表すれば真実となり、それを正すことができない空気。日本のタテ社会。最新装備に対して、「芸」で勝負する。他にもいろいろと解読できるがなんとも耳の痛い話である。この本でも述べられている「反省力」を身につけるためにも是非読んでもらいたい一冊である。
読了日:08月15日 著者:山本 七平


全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術感想
ボトムアップ式の整理術について詳しく述べられている本である。私は生産性を上げるために様々な取り組みをしているのだが、本書に書かれている内容はかなり革命的であった。シンプルなファイルリングシステムを構築して、PC内のデータおよびメールも同様の規則に従って整備したら驚くほどスッキリしたので自分でも驚いている。また、備忘録ファイルの活用で、明らかに何度も確認することが減った。これらだけでも個人的には読む価値はあった。かなり厚い本なので、実践しながら必要な部分を何度も読み返すのが良いと思う。
読了日:08月06日 著者:デビッド・アレン


それまでの明日それまでの明日感想
新・沢崎シリーズの第2作である。今作は暴力団と銀行間の癒着と料亭の融資調査の2つの話を軸に話が進んでいく。前作までとの一番の違いは、謎解きよりもヒューマンドラマ的な要素が多い部分であろう。これまでの沢崎シリーズのファンからすると肩透かしに合うかもしれない。ただ、歳を経て円熟味が増した沢崎の人間味溢れた活躍というのも悪くない。著者の遅筆具合を考えると、次作はないかもしれないのが悲しいところである。できれば、明確な完結編を書いてもらえることを期待している。
読了日:07月23日 著者:原 りょう


愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)感想
新・沢崎シリーズの第一弾である。旧シリーズよりすでに15年ほど経過して、沢崎も50台半ばとなった。沢崎の一本筋を通した部分は変わらないのだが、歳を重ねることで丸くなり良い意味で人間味が増したところが、本作品のさらなる魅力となっている。今作では、銃撃事件と誘拐事件の2つの事件が絡み合い話が進んでいく。潜入や格闘などのアクション的な描写が面白かった。伏線も上手く回収されており、筆者の新しい試みは成功と言えるだろう。しかし、このままシリーズが続くと「沢崎死す」までやるのではないかと老婆心ながら心配してしまう。
読了日:07月17日 著者:原 りょう


さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)感想
沢崎シリーズの第三作である。ある事情で東京を離れていた沢崎が、一年ぶりに新宿の事務所に戻り、自分の帰りを待っていた浮浪者と出会うところから話が始まる。前半は久しぶりの探偵業復帰で仕事がなく営業に出向くなどスローな展開だが、後半に物語は加速していく。11年前の依頼者の姉の自殺は、様々な真実を炙りだす。長き眠りから目覚めた事件の真実は是非、読者に確かめてもらいたい。3作に渡って描かれていた沢崎の師匠である渡辺の結末についても、本作では言及されており完成度が高かった。個人的には、三作のうち一番の傑作である。
読了日:07月16日 著者:原 りょう


虜人日記 (ちくま学芸文庫)虜人日記 (ちくま学芸文庫)感想
太平洋戦争で、酒精工場の技術者としてフィリピンで働いた著者の当時の日記である。著者の比への渡航から始まり、米軍の上陸によるジャングル戦、そして、捕虜となって帰国するまでの当時の記録が、客観的かつ平易な文章で記録されている。日本は敗戦に際し様々な記録が闇に葬られてしまったが、本書のような記録が世に出たのは僥倖である。著者は様々な面から日本の敗戦について結論を出しているが、その道程は本書の中より導かれている。出来るだけ多くの人に、著者の体験を読み、戦後、本質的には変わらない現代日本の問題について考えてほしい。
読了日:07月13日 著者:小松 真一


砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)感想
ハリル前監督が目指したサッカーについて広く考察がなされている。基本的な理論の説明から始まり、いくつかの試合の分析と幻となってしまったWCでのハリル前監督が取りうるであろうプランを著者が想像して分析を行っている。後半は、ハリルが目指したサッカーと解任に至った経緯についての分析がなされている。最後に紹介されているハリルが作成した300ページにわたる日本サッカーにおける課題とそれらを改善するためのメソッドの資料は、日本語訳をして広く知識を共有してほしい。それが、協会の最低限の義務であると思う。
読了日:07月02日 著者:五百蔵 容


私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)感想
私立探偵・沢崎シリーズの第2作である。こちらも発売日は1989年ということで、第一作目と同様に昭和を感じさせらる。内容としては、期せずして誘拐・殺人事件に巻き込まれた沢崎が事件と格闘する様が描かれている。沢崎の良いところは、近頃にありがちなパーフェクトでマッチョではないところであろう。自分のミスで少女を殺してしまった罪悪感が上手く描写されている。しかしながら、事件の核心が唐突であったのが悔やまれる。急転直下の展開についていけず最後は2度読み直してしまった。個人的には一作目のほうが質が高いと思う。
読了日:07月01日 著者:原 りょう


ようこそ実力至上主義の教室へ8 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ8 (MF文庫J)感想
冬休み明けの三学年合同特別試験について書かれている。しかし、これといって綾小路の活躍はない。さらに、何とも言えない拍子抜けした読後感を得たのだが、理由について考えてみると、特別試験で明らかになった結果の種明しがされていないためと気付いた。南雲先輩の女子チームへの介入や坂柳の一ノ瀬への謀略などまったくノータッチである。男女別チームで競っていたため、お気に入り(軽井沢のことである)のサービスカットもないので、この巻は少々肩透かしにあった感は否めない。今後の展開に期待したい。
読了日:06月25日 著者:衣笠彰梧


そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))感想
私立探偵・沢崎シリーズの第一作である。発表されたのは1988年ということでところどころに昭和の息吹を感じるが、それはそれで味わい深い。登場人物も石原兄弟や西武グループなどをモデルにしており、知っている人にとってはニヤリとさせられてしまう。見どころとしては、どんな権力者に対しても自分貫く沢崎のハードボイルドな部分であるが、そうでありながら師匠である「渡辺」に対する複雑な思いの描写が対照的で人間くささを感じさせるところが良かった。最近、新作が出たので順番に消化して新作までたどり着きたい。
読了日:06月24日 著者:原 りょう


戦争調査会 幻の政府文書を読み解く (講談社現代新書)戦争調査会 幻の政府文書を読み解く (講談社現代新書)感想
太平洋戦争敗戦直後に日本政府主導で行われた戦争調査会について記述された本である。一部は、戦争調査会が行われた時代背景、目的および議論の内容について述べられており、GHQに解散させられるまでの軌跡について記述されている。二部では、著者自らが幻の戦争調査会の内容を元に報告書を作成するといった試みがなされている。現代では、先の大戦について様々な情報が飛び交い各人が都合の良い解釈をしているように見受けられる。そんな時代だからこそ、日本人一人ひとりが、先の大戦の検証を行うリテラシーが求められていると思われる。
読了日:06月18日 著者:井上 寿一


戦前昭和の社会 1926-1945 (講談社現代新書)戦前昭和の社会 1926-1945 (講談社現代新書)感想
戦前昭和の社会を文化・経済・政治の側面からまとめた本である。戦後生まれの我々には1945年に大きな断絶があるように感じるが、本書を読むと戦前の昭和は間違いなく現代日本と地続きであることに気付く。著者は戦前昭和は、民衆が「格差是正」を求めて来た結果であり、最終的には戦争によって下方平準化が達成されたと述べている。結論としては、ジム・ロジャーズが述べているようにすべての社会問題は、経済問題に帰結するということであろう。民衆間で貧富の断絶が噴出している今こそ再び戦前の昭和について学ぶべきだと感じさせられた。
読了日:06月11日 著者:井上 寿一


景気サイクル投資法 (Pan Rolling Library)景気サイクル投資法 (Pan Rolling Library)感想
鈴木一之氏による市況関連株および素材株投資の手法について書かれている。著者の「中期投資のすすめ」と被っているところが多い。こちらは実際どのように売買するかが述べられており、初心には有益なところが多いかもしれない。売買技術(テクニカル分析など)に詳しい人にとっては、得る部分が少ないので、データの収集・分析について詳しく述べられている「中期投資のすすめ」のほうが有益であろう。
読了日:06月07日 著者:鈴木一之


きっちりコツコツ株で稼ぐ 中期投資のすすめきっちりコツコツ株で稼ぐ 中期投資のすすめ感想
市況株、素材株の扱い方について書かれた本である。景気の波を捉えるためには、商品市況の値段に着目せよとのことは非常にためになった。私の主戦場は為替証拠金取引であるため、今までは為替に反応する株を触る程度であまり大きな波に乗れないのが悩みであった。今後は著者が推奨した方法を試しつつ市況株を扱ってみたい。早速、日経電子版を契約したので本日より商品市況のウォッチを開始しようと思う。
読了日:06月04日 著者:鈴木 一之


福岡市が地方最強の都市になった理由福岡市が地方最強の都市になった理由感想
近年国内外から高いポテンシャルを持つ都市として評価されている福岡市について、現状と沈み行く他の都市との差別化が如何にして達成されたか詳細に述べた本である。結論としては、行政主導では持続可能な都市設計は難しいということであろう。そして、民間主導で都市が1つの会社として利益を出すことを目指して、持続可能な都市計画を策定することが肝要とのことであった。本書で述べられている、猿真似でなんとなくやった気になる事柄ではなく、やるべきことを決定して実行すべしというのは、すべてに通じる至言であると感じた。
読了日:05月28日 著者:木下 斉


未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)感想
人口減少を軸に、今後、日本で起こることを年表を示しながら具体的な内容で切り込んだ良書である。また、著者は危機を煽るだけで終わらず具体的な10個の方策についても提言している。日本は世界の課題先進国と言われるが、超高齢化社会もその一つである。政府は人口減少はチャンスといった話をしているが、一部の甘言で安心するのではなく、現状を正しく認識すること何より重要であると私は考えている。本書では、目を背けてしまいがちな医療崩壊就職氷河期世代が後期高齢者となる2042年問題などに切り込んでおり非常に好感が持てる。
読了日:05月06日 著者:河合 雅司


生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの感想
生産性=得られた成果/投入した資源という定義から始まり、それを向上させるためには何をすれば良いかについて書かれた本である。ここでは大きく取り上げられてはいないが、PDCAについて理解を深めることで、生産性の向上についてさらに理解できた。なぜならば、生産性を定義するためには「得られた成果」と「投入した資源」を数値として定義することが重要であり、それこそがPDCAのPに当たるためである。会社の運営で実践できるものもあれば、自分の仕事に使用可能なものもあり、個人的には非常に勉強になった一冊である。
読了日:04月01日 著者:伊賀 泰代


死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日感想
福島第一原発事故について吉田所長を軸に書かれたノンフィクションである。本書の中で吉田所長は、福島第一原発の一つでも爆発したら福島第一原発福島第二原発には人が近付けなくなりチェルノブイリの10倍の被害が出ると述べている。結果的には、甚大な被害を出した福島第一原発であるが、その裏では最悪の事態を避けるために奮闘してくれた人々がたくさんいることを忘れてはいけないと感じた。一方で、技術的な話(過酷事故を招いた原因)についての詳細な言及はないため、そのあたりを知りたい人は他に当たる必要があると思われる。
読了日:03月14日 著者:門田 隆将


ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)感想
ニュータウンを舞台にした三世代の物語である。バブル崩壊後に高値でニュータウンの中古物件を掴んでしまった新人類世代(1960~65年生まれ)の頼子、その娘、琴里を中心に話は展開する。話の軸は、頼子が理事をすることで巻き込まれる集合住宅建て替えと、ニュータウンで育った琴理と二人の友人の一人の男を巡る話である。マンション購入者が必ず直面する問題が赤裸々に描かれており、少しでもマンション購入の意思がある人にとっては必読書であろう。一方、琴里パートは女子のマンティング合戦であり男の私としては少々うんざりさせられた。
読了日:03月05日 著者:垣谷 美雨


ようこそ実力至上主義の教室へ7.5 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ7.5 (MF文庫J)感想
7巻におけるCクラスとの対決後の後日談および3学期への伏線が主な内容であった。個人的な意見で恐縮だが、軽井沢さんが好きなので楽しめた。3学期以降は、学年を問わず上級生とも競争する特別試験が行われるとのことなので、新しい登場人物(南雲生徒会長)の活躍に期待したい。
読了日:02月25日 著者:衣笠彰梧


AI vs. 教科書が読めない子どもたちAI vs. 教科書が読めない子どもたち感想
AI研究者である著者がAIの出来ること出来ないことを詳細に説明した本である。また、AIな苦手な分野である「読解力」と子供達の「読解力」の低下について述べられている。そして、AIが発達した世界とはどのようなものか、そして、そのような世界で生き残るためには何が必要なのか教えてくれる良書であろう。しかしながら、最後の専門外の分野の粗の多い未来予測はいただけない。そのあたりは割引いて読んだほうが良いかもしれない。
読了日:02月24日 著者:新井 紀子


狭小邸宅狭小邸宅感想
冴えない不動産営業マンが、上司の手解きを得て成長するが成長とともに私生活を蔑ろにすることで心を病んでしまう物語である。著者は不動産業に勤める友人の話を参考にして本書を書いたとのことだが、不動産業に携わる営業の現状について精緻に描写しており、門外漢の私にとっては非常に興味深かった。一方で、上司の課長が大手商社から不動産業へ転職した理由などの伏線が回収がなされておらず粗削りなものを感じた。最後も唐突であったため、もう少し最後やその後の描写をしたほうが親切であるし、物語に厚みが出ると感じた。
読了日:02月18日 著者:新庄 耕


冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見感想
ジョージ・ソロスとクォンタムファンドを運営した伝説的投資家ジム・ロジャーズが車で世界一周した時の記録である。ジムの鋭い考察とともに世界の国々について、知ることができる貴重な本といえる。だいぶ昔の本(15年ほど前の本だ)であるが、歴史から学ぶジムの考察は奥が深く、時が立つほど輝きを増していると感じた。日本に関する考察もかなりなされており、ジムの指摘した問題はまったく解決されておらず、悪化しているように思われる。政治家および官僚は本書におけるジムの考察を100回は音読すべきと感じた。
読了日:01月21日 著者:ジム・ロジャーズ


復刻新装版 憲法と君たち復刻新装版 憲法と君たち感想
1955年に発行された日本国憲法の作成に携わった著者の憲法の解説本である。憲法の歴史から、大日本帝国憲法、そして日本国憲法について中学生向けに平易な文章で書かれている。著者は憲法を守るのは国民一人で一人であることを強く主張している。改憲論議が再び盛り上がっている今こそ、読むべき良書であろう。
読了日:01月14日 著者:佐藤 功,木村 草太


テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅感想
東芝の戦犯としてやり玉に挙がっている西田さんの本。単純に糾弾するだけではなく西田さんの一生について詳しく語られている中立的な内容であった。西田さんは異色の才能を持つことは疑いはなかったが、その剛腕ゆえの弊害が最後に噴出して晩節を汚したといった印象を受けた。
読了日:01月07日 著者:児玉 博

読書メーター

2019年最初の戦略

EUR/USDの買いでいきたいと思っています。前年度から売りっぱなしのUSD/JPYおよびEUR/JPYは、そのまま維持しつつ様子を見て売り増ししたいですね。ただ中途半端な位置で順張りすると捕まりそうなので上手く波を見ながらですね。

EUR/USDの買いの根拠ですが、第一に週足のトレンドラインをブレイクしそう。第二にMACDダイバージェンスを示している。第三に結構値動きが収斂している。以上の理由からEUR/USD Lに結構強いイメージを持っています。

EUR/USDが強くなるということはファンダメンタルズとしてどういうことかと言えば、シンプルにECBが12月で量的緩和を終了して債券買取を減額するということなので、その動きに従ったものと考えています。

個人的な相場感としては、景気はそこまで悪くなく、量的緩和の終了で今までの資産価格が正常化する過程での相場の調整と考えています。ここまで荒れているのは最近の猛威を振るっているAIの自動売買の可能性が高いと考えており、異常値が出れば積極的に行動していきたいですね。

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EUR/USD weekly

2019の見通し

お久しぶりです。
Hatena blogに移ったのでもうちょっと更新しようかと思っていたのですが、時間がなくてそれどころではありませんでした。とりあえず恒例の2018年の振り返りをしたいと思います。

今年のUSD/JPYですが、レンジは104.58-114.55と値幅が10円満たない珍しい年になりました。去年の私は以下のように予想していました。

しかし、米国の景気は相変わらず良いのであまり心配していません。遅かれ早かれ三角持ち合いをブレイクして150円を目指すと考えています。なぜ150円になったかというと半値戻しを達成したので綺麗なN波動と考えれば150円を目指すと考えられます。

良く揉み合った後のブレイクは大抵良いトレードなので一年以上にもおよぶUSD/JPYの三角持ち合いは是が非でも取りたいと思っています。そして短期的には125円ぐらいを想定しているので、来年はそのあたりまで動いてくれると嬉しいですね。

2017-12-22

 

長期三角持ち合いをブレイクして上に行くと考えており、実際それをメインシナリオでトレードしていました。しかし、年初はVIXショックで円高となりました。長期三角持ち合いを下にブレイクしてきたので、損切してドテン円買いポジションを取りました。しかし、その後大きく反転して再度長期トレンドラインをブレイク。しかし、この円安も持続力はなく12月に力尽きました。

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月足

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USD/JPY 週足

 

前年度も述べましたが、良くもみ合った後のブレイクは大抵良いトレードのはずでしたが、見事に往復ビンタをくらいましたね。6月頃から非鉄セクターが急激に軟調になったため景気についてはネガティブな印象を受けていたので、その後はずっと円買いで対応していました。しかし、12月まで下がらなかったのでマイナススワップが痛くてドル円の収支はマイナスでした。参りました。

次に2019年の予想をしたいと思います。上でも述べたようによくもみ合った後のトレードは大抵良いトレードです。昨年、今年と値動きが大分収斂しているため、動きだしたら値動きは大きくなる可能性が高いと考えます。というわけで来年度は、100円割れがあるかもしれません。ただ、すぐにリセッションになるわけではないと思うのでボラティリティが大きい展開になると予想します。つまり95-113のレンジで大きく振れるのではないかと考えています。

ここからは余談ですが、今後のことを考えると日本国債の消化が困難となる可能性が高いと思われます。今は日銀が無理矢理買っているので問題は顕在化していませんが、阿部政権が終わってリフレ政策への見直しが起きたときに急激な金利の上昇があるかもしれません。最初は円高になる可能性もありますが長期的には円は確実にネガティブなので、この景気後退で円が買われたときはドルと金に資産を振り分けたいですね。以上、一年の振り返りと来年の予想でした。

 

ドル円動かず

www.nikkei.com

 

 今年も残すところ3か月ですが、どうやら変動相場制以降でドル円の動きは最小のようです。さらにユーロ円も2005年よりも僅かながら変動率は小さく過去最低です。ドル円とクロス円を主にトレードしている私としは、かなり頭痛の種ですね。年前半は良かったのですが最近はさっぱりです。
 これはファンダメンタルだけではなく、チャートの月足の三角持ち合いのブレイクに失敗したあたりから顕著になってきました。最初、上方ブレイクに失敗して、103円まで円高に行きました。しかし、そこから急激に値を戻して再び上方へブレイク。そこで再びトルコ危機でブレイクを阻まれて現在に至っています。
 個人的には、ドルの上値は限定的と思っているので、未だに隙があれば売ろうかと思っているのですが、なかなかどうして動きません。値動きを見ているとダウが崩れない限り大きなポジション調整がおきにくい状況になっているように思われます。やはりトランプが貿易戦争で自動車分野に手を付けるかどうかが分水嶺になるような気がしています。市場もそのあたりを意識しながら右往左往しているようです。
 こういった場合はトレードが難しいのですが、よくもみ合ったブレイクは大抵良いトレードなので集中力を切らさずブレイクを取りに行きたいですね。

原油と非鉄の逆行

ドバイの原油の上昇が止まりません。一方で、非鉄(銅、鉛、亜鉛など)はかなり下げています。原油のよくわからない強さについて調べてみると、トランプのイラン制裁や中国がアメリカ産原油に報復関税をかけたため、中国がアメリカからの原油の購入をやめて中東産を増やした結果、WTIが下がりドバイが高くなったようです。どうも全体的にシュリンク気味なのですが、アメリカが強いのであまり目立っていないようです。個人的には円高ドル高になると思っているので、このままのポジションを維持するつもりです。短期的にドル高になっても金利が高くなってきているので、新興国にダメージがボディブローのように効いてくるのではないかと考えています。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20180913&ng=DGKKZO35294760S8A910C1QM8000