2018年に読んだ本

2018年に読んだ本の数は28冊でした。一か月に三冊くらいは読みたいと思っていたのでちょっと足りないですね。来年は一週間に一冊ぐらいを目指してがんばりたいですね。

 

2018年の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:9094
ナイス数:159

ようこそ実力至上主義の教室へ9 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ9 (MF文庫J)感想
一年最後の特別試験の前哨戦について書かれている。主にAクラスの坂柳とBクラスの一之瀬の小競り合いであった。結果は、坂柳さんの独り相撲であったわけだが、これで次回は坂柳と綾小路の直接対決が確定したので非常に楽しみである。また、軽井沢さん好きとしては惚気も見られたので非常に満足度は高かった。一方、南雲先輩、櫛田の退学、一之瀬攻略ルートさらには父親の介入などかなりフラグを立てているので無事に回収できるか不安である。是非、上手く回収してアニメも2期をお願いしたい。
読了日:10月25日 著者:衣笠彰梧


ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜けピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け感想
成長株投資で名声を博したピーターリンチの株式投資に関する著書である。著者の成長株発掘法は、現在でも通じる極めて示唆に富んだ内容であり非常に役に立った。ただし、売上高増加率の半分以下のPERが割安というのは、現状では探すのが難しい。米国市場の話であるのでそのあたりは割り引いて考える必要はあると思われる。他にも様々な株の選び方について述べられているが、大口が手の出せない小型株を発掘してテンバガーを目指すことが個人投資家の生きる道と再確認することができた。一度では把握してきれないので何度も読み返したいと思う。
読了日:10月24日 著者:ピーター リンチ,ジョン ロスチャイルド


会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方感想
テンバガーを探すノウハウに書かれた書籍である。売上高が4年で2倍が目安など、グロース株投資の基本的な考え方がわかってよかった。ウィリアムオニールのCAN SLIM投資より圧倒的に理解できた(言っている内容は一緒だと思う)。テンバガーは魅力的だが、流動性の問題でそこまで突っ込めないのが痛いところである。ただ、NISAを有効活用するにはグロース株が適役なので、NISAの枠程度は投資してみたい。元ネタのピーターリンチの「株で勝つ」が本棚で眠っているので、時間があるときに読んでみたい。
読了日:08月28日 著者:渡部 清二


日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)感想
山本七平による虜人日記の解説本である。虜人日記は、戦前日本と現代日本社会の問題が驚くほど似ていることを明らかにしているが、当時を経験した著者が解説してくれるのは非常にありがたい。問題解決に対して、思考停止して物量を増やし失敗を繰り返す(バシー海峡)。虚数も発表すれば真実となり、それを正すことができない空気。日本のタテ社会。最新装備に対して、「芸」で勝負する。他にもいろいろと解読できるがなんとも耳の痛い話である。この本でも述べられている「反省力」を身につけるためにも是非読んでもらいたい一冊である。
読了日:08月15日 著者:山本 七平


全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術感想
ボトムアップ式の整理術について詳しく述べられている本である。私は生産性を上げるために様々な取り組みをしているのだが、本書に書かれている内容はかなり革命的であった。シンプルなファイルリングシステムを構築して、PC内のデータおよびメールも同様の規則に従って整備したら驚くほどスッキリしたので自分でも驚いている。また、備忘録ファイルの活用で、明らかに何度も確認することが減った。これらだけでも個人的には読む価値はあった。かなり厚い本なので、実践しながら必要な部分を何度も読み返すのが良いと思う。
読了日:08月06日 著者:デビッド・アレン


それまでの明日それまでの明日感想
新・沢崎シリーズの第2作である。今作は暴力団と銀行間の癒着と料亭の融資調査の2つの話を軸に話が進んでいく。前作までとの一番の違いは、謎解きよりもヒューマンドラマ的な要素が多い部分であろう。これまでの沢崎シリーズのファンからすると肩透かしに合うかもしれない。ただ、歳を経て円熟味が増した沢崎の人間味溢れた活躍というのも悪くない。著者の遅筆具合を考えると、次作はないかもしれないのが悲しいところである。できれば、明確な完結編を書いてもらえることを期待している。
読了日:07月23日 著者:原 りょう


愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)感想
新・沢崎シリーズの第一弾である。旧シリーズよりすでに15年ほど経過して、沢崎も50台半ばとなった。沢崎の一本筋を通した部分は変わらないのだが、歳を重ねることで丸くなり良い意味で人間味が増したところが、本作品のさらなる魅力となっている。今作では、銃撃事件と誘拐事件の2つの事件が絡み合い話が進んでいく。潜入や格闘などのアクション的な描写が面白かった。伏線も上手く回収されており、筆者の新しい試みは成功と言えるだろう。しかし、このままシリーズが続くと「沢崎死す」までやるのではないかと老婆心ながら心配してしまう。
読了日:07月17日 著者:原 りょう


さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)感想
沢崎シリーズの第三作である。ある事情で東京を離れていた沢崎が、一年ぶりに新宿の事務所に戻り、自分の帰りを待っていた浮浪者と出会うところから話が始まる。前半は久しぶりの探偵業復帰で仕事がなく営業に出向くなどスローな展開だが、後半に物語は加速していく。11年前の依頼者の姉の自殺は、様々な真実を炙りだす。長き眠りから目覚めた事件の真実は是非、読者に確かめてもらいたい。3作に渡って描かれていた沢崎の師匠である渡辺の結末についても、本作では言及されており完成度が高かった。個人的には、三作のうち一番の傑作である。
読了日:07月16日 著者:原 りょう


虜人日記 (ちくま学芸文庫)虜人日記 (ちくま学芸文庫)感想
太平洋戦争で、酒精工場の技術者としてフィリピンで働いた著者の当時の日記である。著者の比への渡航から始まり、米軍の上陸によるジャングル戦、そして、捕虜となって帰国するまでの当時の記録が、客観的かつ平易な文章で記録されている。日本は敗戦に際し様々な記録が闇に葬られてしまったが、本書のような記録が世に出たのは僥倖である。著者は様々な面から日本の敗戦について結論を出しているが、その道程は本書の中より導かれている。出来るだけ多くの人に、著者の体験を読み、戦後、本質的には変わらない現代日本の問題について考えてほしい。
読了日:07月13日 著者:小松 真一


砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)感想
ハリル前監督が目指したサッカーについて広く考察がなされている。基本的な理論の説明から始まり、いくつかの試合の分析と幻となってしまったWCでのハリル前監督が取りうるであろうプランを著者が想像して分析を行っている。後半は、ハリルが目指したサッカーと解任に至った経緯についての分析がなされている。最後に紹介されているハリルが作成した300ページにわたる日本サッカーにおける課題とそれらを改善するためのメソッドの資料は、日本語訳をして広く知識を共有してほしい。それが、協会の最低限の義務であると思う。
読了日:07月02日 著者:五百蔵 容


私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)感想
私立探偵・沢崎シリーズの第2作である。こちらも発売日は1989年ということで、第一作目と同様に昭和を感じさせらる。内容としては、期せずして誘拐・殺人事件に巻き込まれた沢崎が事件と格闘する様が描かれている。沢崎の良いところは、近頃にありがちなパーフェクトでマッチョではないところであろう。自分のミスで少女を殺してしまった罪悪感が上手く描写されている。しかしながら、事件の核心が唐突であったのが悔やまれる。急転直下の展開についていけず最後は2度読み直してしまった。個人的には一作目のほうが質が高いと思う。
読了日:07月01日 著者:原 りょう


ようこそ実力至上主義の教室へ8 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ8 (MF文庫J)感想
冬休み明けの三学年合同特別試験について書かれている。しかし、これといって綾小路の活躍はない。さらに、何とも言えない拍子抜けした読後感を得たのだが、理由について考えてみると、特別試験で明らかになった結果の種明しがされていないためと気付いた。南雲先輩の女子チームへの介入や坂柳の一ノ瀬への謀略などまったくノータッチである。男女別チームで競っていたため、お気に入り(軽井沢のことである)のサービスカットもないので、この巻は少々肩透かしにあった感は否めない。今後の展開に期待したい。
読了日:06月25日 著者:衣笠彰梧


そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))感想
私立探偵・沢崎シリーズの第一作である。発表されたのは1988年ということでところどころに昭和の息吹を感じるが、それはそれで味わい深い。登場人物も石原兄弟や西武グループなどをモデルにしており、知っている人にとってはニヤリとさせられてしまう。見どころとしては、どんな権力者に対しても自分貫く沢崎のハードボイルドな部分であるが、そうでありながら師匠である「渡辺」に対する複雑な思いの描写が対照的で人間くささを感じさせるところが良かった。最近、新作が出たので順番に消化して新作までたどり着きたい。
読了日:06月24日 著者:原 りょう


戦争調査会 幻の政府文書を読み解く (講談社現代新書)戦争調査会 幻の政府文書を読み解く (講談社現代新書)感想
太平洋戦争敗戦直後に日本政府主導で行われた戦争調査会について記述された本である。一部は、戦争調査会が行われた時代背景、目的および議論の内容について述べられており、GHQに解散させられるまでの軌跡について記述されている。二部では、著者自らが幻の戦争調査会の内容を元に報告書を作成するといった試みがなされている。現代では、先の大戦について様々な情報が飛び交い各人が都合の良い解釈をしているように見受けられる。そんな時代だからこそ、日本人一人ひとりが、先の大戦の検証を行うリテラシーが求められていると思われる。
読了日:06月18日 著者:井上 寿一


戦前昭和の社会 1926-1945 (講談社現代新書)戦前昭和の社会 1926-1945 (講談社現代新書)感想
戦前昭和の社会を文化・経済・政治の側面からまとめた本である。戦後生まれの我々には1945年に大きな断絶があるように感じるが、本書を読むと戦前の昭和は間違いなく現代日本と地続きであることに気付く。著者は戦前昭和は、民衆が「格差是正」を求めて来た結果であり、最終的には戦争によって下方平準化が達成されたと述べている。結論としては、ジム・ロジャーズが述べているようにすべての社会問題は、経済問題に帰結するということであろう。民衆間で貧富の断絶が噴出している今こそ再び戦前の昭和について学ぶべきだと感じさせられた。
読了日:06月11日 著者:井上 寿一


景気サイクル投資法 (Pan Rolling Library)景気サイクル投資法 (Pan Rolling Library)感想
鈴木一之氏による市況関連株および素材株投資の手法について書かれている。著者の「中期投資のすすめ」と被っているところが多い。こちらは実際どのように売買するかが述べられており、初心には有益なところが多いかもしれない。売買技術(テクニカル分析など)に詳しい人にとっては、得る部分が少ないので、データの収集・分析について詳しく述べられている「中期投資のすすめ」のほうが有益であろう。
読了日:06月07日 著者:鈴木一之


きっちりコツコツ株で稼ぐ 中期投資のすすめきっちりコツコツ株で稼ぐ 中期投資のすすめ感想
市況株、素材株の扱い方について書かれた本である。景気の波を捉えるためには、商品市況の値段に着目せよとのことは非常にためになった。私の主戦場は為替証拠金取引であるため、今までは為替に反応する株を触る程度であまり大きな波に乗れないのが悩みであった。今後は著者が推奨した方法を試しつつ市況株を扱ってみたい。早速、日経電子版を契約したので本日より商品市況のウォッチを開始しようと思う。
読了日:06月04日 著者:鈴木 一之


福岡市が地方最強の都市になった理由福岡市が地方最強の都市になった理由感想
近年国内外から高いポテンシャルを持つ都市として評価されている福岡市について、現状と沈み行く他の都市との差別化が如何にして達成されたか詳細に述べた本である。結論としては、行政主導では持続可能な都市設計は難しいということであろう。そして、民間主導で都市が1つの会社として利益を出すことを目指して、持続可能な都市計画を策定することが肝要とのことであった。本書で述べられている、猿真似でなんとなくやった気になる事柄ではなく、やるべきことを決定して実行すべしというのは、すべてに通じる至言であると感じた。
読了日:05月28日 著者:木下 斉


未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)感想
人口減少を軸に、今後、日本で起こることを年表を示しながら具体的な内容で切り込んだ良書である。また、著者は危機を煽るだけで終わらず具体的な10個の方策についても提言している。日本は世界の課題先進国と言われるが、超高齢化社会もその一つである。政府は人口減少はチャンスといった話をしているが、一部の甘言で安心するのではなく、現状を正しく認識すること何より重要であると私は考えている。本書では、目を背けてしまいがちな医療崩壊就職氷河期世代が後期高齢者となる2042年問題などに切り込んでおり非常に好感が持てる。
読了日:05月06日 著者:河合 雅司


生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの感想
生産性=得られた成果/投入した資源という定義から始まり、それを向上させるためには何をすれば良いかについて書かれた本である。ここでは大きく取り上げられてはいないが、PDCAについて理解を深めることで、生産性の向上についてさらに理解できた。なぜならば、生産性を定義するためには「得られた成果」と「投入した資源」を数値として定義することが重要であり、それこそがPDCAのPに当たるためである。会社の運営で実践できるものもあれば、自分の仕事に使用可能なものもあり、個人的には非常に勉強になった一冊である。
読了日:04月01日 著者:伊賀 泰代


死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日感想
福島第一原発事故について吉田所長を軸に書かれたノンフィクションである。本書の中で吉田所長は、福島第一原発の一つでも爆発したら福島第一原発福島第二原発には人が近付けなくなりチェルノブイリの10倍の被害が出ると述べている。結果的には、甚大な被害を出した福島第一原発であるが、その裏では最悪の事態を避けるために奮闘してくれた人々がたくさんいることを忘れてはいけないと感じた。一方で、技術的な話(過酷事故を招いた原因)についての詳細な言及はないため、そのあたりを知りたい人は他に当たる必要があると思われる。
読了日:03月14日 著者:門田 隆将


ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)感想
ニュータウンを舞台にした三世代の物語である。バブル崩壊後に高値でニュータウンの中古物件を掴んでしまった新人類世代(1960~65年生まれ)の頼子、その娘、琴里を中心に話は展開する。話の軸は、頼子が理事をすることで巻き込まれる集合住宅建て替えと、ニュータウンで育った琴理と二人の友人の一人の男を巡る話である。マンション購入者が必ず直面する問題が赤裸々に描かれており、少しでもマンション購入の意思がある人にとっては必読書であろう。一方、琴里パートは女子のマンティング合戦であり男の私としては少々うんざりさせられた。
読了日:03月05日 著者:垣谷 美雨


ようこそ実力至上主義の教室へ7.5 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ7.5 (MF文庫J)感想
7巻におけるCクラスとの対決後の後日談および3学期への伏線が主な内容であった。個人的な意見で恐縮だが、軽井沢さんが好きなので楽しめた。3学期以降は、学年を問わず上級生とも競争する特別試験が行われるとのことなので、新しい登場人物(南雲生徒会長)の活躍に期待したい。
読了日:02月25日 著者:衣笠彰梧


AI vs. 教科書が読めない子どもたちAI vs. 教科書が読めない子どもたち感想
AI研究者である著者がAIの出来ること出来ないことを詳細に説明した本である。また、AIな苦手な分野である「読解力」と子供達の「読解力」の低下について述べられている。そして、AIが発達した世界とはどのようなものか、そして、そのような世界で生き残るためには何が必要なのか教えてくれる良書であろう。しかしながら、最後の専門外の分野の粗の多い未来予測はいただけない。そのあたりは割引いて読んだほうが良いかもしれない。
読了日:02月24日 著者:新井 紀子


狭小邸宅狭小邸宅感想
冴えない不動産営業マンが、上司の手解きを得て成長するが成長とともに私生活を蔑ろにすることで心を病んでしまう物語である。著者は不動産業に勤める友人の話を参考にして本書を書いたとのことだが、不動産業に携わる営業の現状について精緻に描写しており、門外漢の私にとっては非常に興味深かった。一方で、上司の課長が大手商社から不動産業へ転職した理由などの伏線が回収がなされておらず粗削りなものを感じた。最後も唐突であったため、もう少し最後やその後の描写をしたほうが親切であるし、物語に厚みが出ると感じた。
読了日:02月18日 著者:新庄 耕


冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見感想
ジョージ・ソロスとクォンタムファンドを運営した伝説的投資家ジム・ロジャーズが車で世界一周した時の記録である。ジムの鋭い考察とともに世界の国々について、知ることができる貴重な本といえる。だいぶ昔の本(15年ほど前の本だ)であるが、歴史から学ぶジムの考察は奥が深く、時が立つほど輝きを増していると感じた。日本に関する考察もかなりなされており、ジムの指摘した問題はまったく解決されておらず、悪化しているように思われる。政治家および官僚は本書におけるジムの考察を100回は音読すべきと感じた。
読了日:01月21日 著者:ジム・ロジャーズ


復刻新装版 憲法と君たち復刻新装版 憲法と君たち感想
1955年に発行された日本国憲法の作成に携わった著者の憲法の解説本である。憲法の歴史から、大日本帝国憲法、そして日本国憲法について中学生向けに平易な文章で書かれている。著者は憲法を守るのは国民一人で一人であることを強く主張している。改憲論議が再び盛り上がっている今こそ、読むべき良書であろう。
読了日:01月14日 著者:佐藤 功,木村 草太


テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅感想
東芝の戦犯としてやり玉に挙がっている西田さんの本。単純に糾弾するだけではなく西田さんの一生について詳しく語られている中立的な内容であった。西田さんは異色の才能を持つことは疑いはなかったが、その剛腕ゆえの弊害が最後に噴出して晩節を汚したといった印象を受けた。
読了日:01月07日 著者:児玉 博

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