原油と非鉄の逆行

ドバイの原油の上昇が止まりません。一方で、非鉄(銅、鉛、亜鉛など)はかなり下げています。原油のよくわからない強さについて調べてみると、トランプのイラン制裁や中国がアメリカ産原油に報復関税をかけたため、中国がアメリカからの原油の購入をやめて中東産を増やした結果、WTIが下がりドバイが高くなったようです。どうも全体的にシュリンク気味なのですが、アメリカが強いのであまり目立っていないようです。個人的には円高ドル高になると思っているので、このままのポジションを維持するつもりです。短期的にドル高になっても金利が高くなってきているので、新興国にダメージがボディブローのように効いてくるのではないかと考えています。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20180913&ng=DGKKZO35294760S8A910C1QM8000

日米貿易摩擦

対日貿易赤字について、トランプ大統領からの発言が次第に増えていますね。日本は自動車の大輸出国なので、間違いなく突っ込まれる部分と思われます。それを織り込む形で日経平均は不安定になっており、来週あたり何か動きがあれば大きく動きだしてもおかしくはないですね。VIX指数も上昇の気配を見せており、やっと円高に動くのではないかと考えています。全体的に世界経済もおかしくなりつつあるので、思い付きで行う政治は辞めてほしいですね。

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日銀

 この前の日銀決定会合で若干ながら出口に向かって動きだしたので、銀行株を買ってみました。しかし、結果は、トルコショックであっさり損切しました。長いマイナス金利の弊害で銀行の収益が大分悪化しているので、日銀も政策の失敗を認めて撤退したほうがいいと思うのですけどね。
 結局のところ、お金をすればインフレになって、インフレになれば賃金が上がるというのは幻だったわけです。やはりインフレは可処分所得の増加によって購買意欲が盛り上がらないと無理ということが明らかになったということでしょうね。
 肝心の可処分所得の向上ですが、多少給料があがっても社会保障費の値上がりで相殺どころかマイナスですからね。それは経済がよくなるわけないですな。政府が定年70歳からといった話が出ていますが仕方ないですね。むしろ死亡する最後の10年の補助というのが制度設計の根本にあるので、平均寿命が80歳を超えた昨今では、70歳~75歳から受給というのが妥当なのでしょう。